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Zettelkasten、自分の思考癖に調整して作ったぞ_Obsidian・手帳



🔄   2024-08-25

手帳がたのしくってたまらない今日この頃ではあるものの、ちょっとマニアックな内容はこのブログに残していこうかと思います。

マニアックというか....多分実際に紙に手書きすることってタスク管理やスケジュール管理、あと日記とかが多い印象があります。でも私は勉強や読書の時の道具として手帳を愛用しています。手帳=システム手帳ということでもなく、紐綴じノートの方が多いです。システム手帳より不便です。

だから面白さを感じます。

この不自由な状況を自由に解放してくれるのがデジタルツールなんだと思っています。でもギリギリまで紙の中で足掻きます。

今日はZettelkastenという手法の紹介です。
メモを取ることで知識のネットワークを構築していけるという内容がとても詳しく説明されている「TAKE NOTES」を3周完読して理解した状態で作ったObsidian上の仕組みを解説します。

TAKE NOTES

TAKE NOTESではしきりに「自分の言葉でメモできるようになれっ!!」と主張しています。これは、読んだ内容を理解できてはじめて言語化できるというもので、腹落ちするまで書かれた内容の意味や意図を解釈しておくと使える知識として吸収できるとれています。

このメモには自分以外の人のメモを混ぜません。

他人の解釈はあくまで外部であって、自分の思考ではないからです。なので、誰かに見せびらかすために書くメモではないのです。

他人の意見で参考になることがあったら、その内容を自分の解釈を含めた上で言語化するのみです。

結構マッチョな取り組み❤️

労力を惜しまず知識と知識を関連付けさせながら必要なシーンで思い出す。
思い出そうとせず答えを知るより、必死に思い出して足掻いた上で答えを知った後の方が覚える可能性が高くなるとも書かれていました。

はじめは少しの文章量を縮約し、メモをする。
少しずつ範囲を広め、見出し1つ分、章1つ分で縮約してみる。
自分の今ある理解力で一生懸命考えてみる。
試行錯誤を繰り返しながらコツを掴み、短い言葉でメモできるようになっていく。

メモは写経ではなく、翻訳。
メモには2種類あり、読書して理解したことを翻訳したメモを文献メモと呼び、
自分の考えを整理したメモを保存メモと呼びます。

Zettelkasten

保存メモを取る時、文献メモから思考が深まる場合もあれば、逆もあります。
全く違うことを考えていたのに、急に文献メモの内容が思い出されて関連づく...。
その思考回路の過程を記録したり連想を予測するのがZettelkastenシステムです。

Zettelkastenは番号の振り方に注目がされますが、個人的にはそれはだいぶ育ってきた先の話だと解釈しています。数枚しかまだ手元にないメモに対してどう番号を振れば後々役立つかなんてことはイメージできないからです。

メモは今現在の解釈であって後々理解が深まり次第、更新を加えよりよいメモにしていけばいいという捉え方と同様、Zettelkastenシステムの作り方も今現在使いやすく感じる内容で十分なのかもしれません。そこで、私は、手帳に読書記録をしながら遭遇した「不自由さ」に目を向けながら、1つずつ解決していく手法を紹介します。

1. 読書記録を取る

見出しごとに作業をすることにしました。


見出し1つ分をまず読み通す。
流れを把握した後もう一度読み返しながら要点だと思われる箇所にマーカーを引く。
そして最後3回目の読解をしながら縮約作業に入る。

マーカー同士を見比べたり、ニュアンスの変化を整理したりしながら手帳に書き出します。

A5サイズの手帳1枚分が埋まったら、書き出したメモをもう一度見渡し、内容を立体的にしていくと見えてきます。

⭐️

この後、文献カードとして短い言葉に濃縮し…

⭐️

これを数ヶ月かけて続け、TAKE NOTESを1冊つぶしました。

1-1. 読書は本だけではない

TAKE NOTESでは書物をメインに解説されていましたが、今風に解釈すれば学習コンテンツも当てはまるのではないかと考えるようになりました。そこで、プログラミング学習サイトのmosyaを使って学習記録を取ってみることにしました。

やることは同じ。

レッスンの解説を丁寧に読み、ポイントだと思う箇所を手帳に書く。
例示されたソースコードをそのまま写すのではなく、自分の理解が弱いと感じる部分を集中的に記録していく。

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2. 関連した内容は参照メモを加えとく

学習記録をしているとよく遭遇したのが、少し前に扱った内容の再登場。


プログラミングは特にあるあるなのかもしれません。その日学習した内容をより深く理解するためには必要な復習なので、ページの端に該当ページをメモしておきます。

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手帳はカテゴリー分けをせず前から順に淡々と書いていくので、日付がページ名のような位置付けになっています。だいたい1日で1ページは使い切れるくらいの手帳サイズを選んでおくのがポイントです。

3. 書いた内容を途切れなく並べて表示する

記録が後半に差し掛かってくると、過去に書いたページを見たくなることが頻繁に起きます。その度にページをペラペラめくっていては疑問点に集中できなくなってくるので、手帳をスキャンしてObsidianに収納することにしました。

純正メモアプリでスマホからスキャンし、PC上でPDFを表示させて⌘+3で画像データにします。

スクショは範囲を好きに区切れます。なるべく日付ごとに区切るようにしました。
タイトルは「書籍名_日付」または「講座名_日付」で統一。

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同日のデータがある場合は、2つ目の画像タイトルに接尾辞「-01」を入れました。


これは後から手帳のスキャンをして発覚するであろう同日画像データの対策で、元々入っていた1枚目の画像タイトルを改名する手間を省いています。枝番の振り方はTAKE NOTESにも記載がありましたが、新規のメモの内容が既存のメモと関係があれば枝番にするというものでした。今回は内容に関わらず日付の重複が発生次第、枝番に連ねていくので少しオリジナルではあります。

3-1. どう思い出すかで切り口を変える

収納した手帳の画像データは、何というキーワードで思い出すでしょうか?

これは個人差がありますが、私は「どこの手帳に書いたか?」という部分がまず浮かぶ。もちろん「何のために手帳に書いたか?」という部分も浮かびはします。。。。

そこで初期の頃は「Where」と「What」というページを作り、そのページ内に該当する手帳の画像データを埋め込むことにしました。

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どの手帳に書いた内容かが分かるWhereページ
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何のために手帳に書いたかが分かるWhatページ

Obsidianの強みはここにあります🔥
どのページにも埋め込め、中身も表示した状態で並べられ、
そして、BacklinksやOutgoing linksからページ同士の関わりリストが一望できるんです。

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Outgoing links

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Backlinks

紙の段階で近い内容同士の関連付けメモは済ませており、表示された画像を時系列に見渡せるだけでスクロールで前後できて楽です✌️

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3-2. 見比べて考えるためにタブを使う

流れを把握するだけなら画像を見ればいいんですが、微妙な違いを照合したい時があります。そういった場合に便利なのがタブです!!

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Split right

画面上部にあるタブを右クリックしてSplit right。すでに右にタブ表示をしていて3列になってしまう場合、タブの部分をドラックアンドドロップして右のタブの方へ移動すれば2列に維持できます。

左右で同じページを表示させていても位置はそれぞれ操作できるので、左は3つ目の画像、右は5つ目の画像というように表示できるので見比べやすいです。

4. 必要な情報をかき集める

本を読んだり、学習をしているだけの時は知ったことを淡々と理解すれば済みます。


本や学習コンテンツは、あらかじめ頭のいい執筆者・編集者や開発者によって情報の整備がされているから理解しやすいのです。

でも、考え事をする時は違います。
自分で直面している課題をうまく砕きながら解決していかなければならなりません。例えば、TypeScriptの型が苦手だったとします。その状態で何かを作ろうとした時、型に注目して情報を集め、どんな種類があり、同じ種類でもどんな書き方の違いが存在するのかを把握しておかないといけません。そこで、「よく見かける型」というタイトルのページを作り、その中に今まで記録した型についての内容を埋め込みます。

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型特集なだけに、思う存分、型だけを見た復習が可能です。

実際私は、何度もこのページを見返しました。今だに完全に自分のものにはなっていませんが、いつでも立ち寄れる場所があるので安心してTypeScriptのソースコードと格闘できます。

5. 作業の過程を残す

作業をしている最中は、課題解決に夢中で記録を残すどころではありません。。。。


ただ、ここで走り書きだけでもいいので、手帳にメモしておくようにしています。

作業が無事終わり、落ち着いたところでその手帳をまたスキャンし、Obsidianに収納。
作業中の思考回路を縮約しながら思考の区切りでページ分けし記録しておきます。

その時に使った資料や画像データリンクも入れておくと見やすいです。

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作業中に大混乱しながら解決に至った理由もここで発覚できます。知識は凸凹なのです😭

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これは次回以降もつまずくポイントにもなるので3-1の工程に戻って、弱点の切り口を追加しておきます。

おわり

TAKE NOTESを私なりに咀嚼し、自分の関心のある分野でZettenkastenシステムを活用するために調整してみました。

今、この使い方が結構ストレスなくて心地いいです。

インプットした情報をそのまま飲み込むのではなく、腹落ちするまで理解するためにメモを賢く残す。
必要なメモの引き出しをObsidianのマルチな関連付けや埋め込み機能によって向上させる....。

それが正式なZettenkastenの作り方ではなくても、今の自分の思考癖に合わせた知識のネットワークができればいいのかなと思ってます。

要は、作りたいものを作れればいいんですもん。

作るために本を読んだり勉強したりして知識をためて使うのみです。

今後、手帳に書く記録が増え、Obsidianに入れるデータが増えていくとTAKE NOTESで紹介されていたタグやトピックやインデックスなどが必要になってくるのかなと思います。

丹精込めて育てていくつもりです!!



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